ミニ巡検 随時
第三回 房総半島南東部夷隅地方における正断層群 2013年5月25日(土)〜26日(日)実施

房総半島南東部夷隅地方における正断層群

 房総半島南東部夷隅地方の上総層群・三浦層群中には南北走向の正断層が密集しています。その詳細な記載と構造解析は衣笠他(1969)、小断層解析グループ(1973)などに既によってなされています。その後の研究によってこの正断層群に対しては房総半島東岸付近を南北方向に走る鹿島房総隆起帯(中里・佐藤,2001)との関連が注目されるようになってきました。さらに近年の反射法地震探査結果によれば、この隆起帯はおよそ100万年前には活動を開始し、総隆起量は1500mに達すると推定され、房総半島のテクトニクスを考察するうえで欠かせない要素の一つと認識されるに至っています(浅尾,2008)。このことは3月9〜10日に開催された第1回房総・三浦研究サミットでも報告され、調査の必要性が強調されました。
 そこで、かつてこの正断層群を研究された小玉さん・衣笠さんと現在同地域をくまなく調査されている岩本さんに案内していただき、房総半島のテクトニクスを考察する基礎を学ぶことにしました。また、房総半島の地形について研究されている宮内さんにも案内をおねがいして鹿島房総隆起帯の活動が地形形成にどのように関わっているかも検討します。
 巡検は、観察ルートが夷隅地方の内陸部とともに勝浦周辺の海岸であることを考え、昼間に干潮を迎える大潮の日、5月25〜26日に設定しています。

日程:525日(土)〜26日(日)

案内者:小玉喜三郎・衣笠善博(元地質調査所)、岩本広志(関東天然瓦斯開発株式会社)、宮内崇裕(千葉大学)

集合時間・場所:25日(土)午前9時30分 JR蘇我駅   自家用車による参加は認めません

参加費:レンタカー代分担+宿泊費として14,000円を予定。ただし、参加人数によっては16,000円程度になる可能性もあります。

募集人数:10名(先着順)  地質学会会員優先(入会予定の方は会員扱い)

 参加希望者は、氏名、生年月日・住所(保険のために必要です)、連絡先(メール、携帯電話)を明記のうえ、伊藤谷生(tito@thu.ac.jp)までメールでお知らせください(メールの件名には「関東支部ミニ巡検」と書いてください)。
 会員でない方で入会予定の場合は、その旨、明記してください。申し込みの締め切りは4月25日(木)の夜です。

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